ステンドグラスのハンダの種類ってたくさんありますよね。
すずと鉛の配合が違ったり、形状が違ったり。
いったいどれがいいのか分からないという方も多いです。
そこで、コンフィアンスではハンダお試しセットというのがあります。
ハンダお試しセット
こちら無料ですが、お買い上げいただいた方のみご注文いただけます。
おひとり様1回まで。
何かご注文の際に、ついでにどうぞ。
使い心地などは、「ハンダお試しセット」のページにも記載させていただいてますが
ブログでもまとめさせていただきます。
ハンダの種類・形状の違い
棒状のハンダ ステンドソルダー 手流し Jはんだ 鉛フリーハンダ |
巻き状のハンダ ステンドワイヤー 巻きはんだ |
棒状なのか、巻いてるのかの違いですね。
断面の違い
3mmのもので1kgに約40本くらい入ってます。
4mmだと25本くらいです。
重さ売りなので、本数が異なります。
太い方がハンダがなくなって持ち替える回数は減りますね。
ハンダの配合
ハンダの配合には4種類あります。
すず6.3:鉛3.7
すず5:鉛5
すず6:鉛4
すず99.25:銅0.75(鉛フリーハンダ)
この配合の違いでの溶け具合の感じは?を
図にしてみました。
6:4は溶けやすく、その他は溶けにくく感じました。
(※他の資料など見ますと、すずが多いほうが融点が低いとなっていますが
私の体感では上の表のように感じました。)
この「溶けやすい、溶けにくい」ですが、どう使い分けたらいいかというと
・溶けやすいもの(6:4)
ケイムや平面部分のハンダは溶けやすいもので、スーッと乗せていった方が作業がしやすいです。
【6:4のハンダはこちら】(1kgの商品でのご紹介です)
39022 ステンドソルダー 6-5 / 1Kg |
39023 ステンドソルダー 6-3 / 1Kg |
39030 ステンドソルダー 手流し 6-5 / 1Kg |
39100B Jハンダ 6-4 / 1Kg |
39026 ステンドワイヤー 6-3 / 1Kg |
39220 巻きはんだ 6-4 / 1Kg |
・溶けにくいもの(5:5と6.3:3.7)
ランプなどの立体作品は溶けにくいものを使うと、ボタボタ下に溶けて落ちるのを
少し防げます。
【5:5の商品はこちら】
39024 ステンドソルダー 5-3 / 1Kg |
39101B Jハンダ 5-5 / 1Kg |
39027 ステンドワイヤー 5-3 / 1Kg |
【6.3:3.7の商品はこちら】
39021 ステンドソルダー 7-5 / 1Kg |
39028 ステンドソルダー 7-3 / 1Kg |
39029 ステンドソルダー 手流し 7-3 / 1Kg |
39031 ステンドソルダー 手流し 7-5 / 1Kg |
実際に使った感覚では、5:5のものが一番溶けにくく感じました。
そしてゆっくり固まる性質のようです。
そのおかげで、ボタボタ落ちないのかと思います。
だからか、作業中は少し「もた~」っとした感じがします。
なので、平面などでは、なんだかスーッと行かない感じがします。
6.3:3.7はそこまで「もた~」っとは感じないです。
それと鉛フリーハンダはかなり溶けづらいです。
昔、工房で勤務してた時は、
ランプなどの時は5:5
鉛線や平面の時は6:4
と使い分けしていましたが、今は、私は溶けやすい6:4で全ての作業をしています。
使い慣れなのか。。。一番使い心地がいいです。
「でも溶けやすいんでしょ?」
とお思いの方、コントローラーで温度管理するといいですよ。
(5:5など溶けにくいものの時でもコントローラーはあるといいですよ。)
ハンダコテの温度管理
ステンドグラスのハンダコテは使っている最中、結構温度が上昇しています。
時折、ソルダースタンドのスポンジ部分の水で(私は別容器に水を入れてます)
ジュッとして、コテ先の汚れを取るとともに、温度も少し下げるといいです。
さらに、コントローラーがあると最高です。
12418 パワーコントローラー FD700 |
いろいろなコントローラーがありますが、今回はこちらでご説明。
ランプなどの立体では70~75% ケイム65~70%くらいがいいかな |
平面では80~85% |
こちらのコントローラーは50~100%のものですので、なんとなくの数字を
分かりやすく書いてみました。
(実際は書いたもので作業はしてないですよ。こんな書いてあったらカッコ悪いので)
この%は、100Wのコテを使った時のものです。
80Wをお使いの方はもっと%高くていいと思います。
ランプなどのボタボタ落ちやすいハンダ付けや、溶けやすい鉛線などは70~75%
平面でサーッとしたい時は80~85%くらいで私は作業をしています。
季節によっても多少かわりますけども。
使いながら微調整してください。
コントローラーの種類によっては、
可動範囲0~100%、35~100%などありますので、そのコントローラーに合った位置でお使いください。
それと、ご自分にあった%を探してくださいね。
コテ先の温度って?
コテ先の温度は、通常のステンドグラス用のコテには温度記載されていませんが
温度機能付のコテだと、最高温度が480℃~540℃までのものがあるので
普通のでも480℃くらいまではいくのかなと思います。
で、作業に適した温度の表を見つけたので記載しますね。
300℃ | 330℃ | 360℃ | 390℃ | 420℃ | 450℃ | 480℃ |
BYFケイム | 鉛ケイム | コパー | コパー | ブラスケイム | 真鍮鋼 ジンク |
クラウン ブランチ |
という感じのようです。
なんとなくでコントローラーの数値を決めていたんですが
なんとなく合ってました。(経験て素晴らしい。)
鉛のケイムはうっかりするとケイムを溶かしてしまい、もうごまかすの大変です。
今回は私の体感の部分が多いお話ですので
ぜひ、お試しセットで体感してみて欲しいなぁと思います。
「どれがいいんだろう?」「自分の選んでるもので正しいの?」の
「?」を解消していただければと思って、ハンダお試しセットは作られました。
まぁ、だいたい使い慣れたものが一番いいんですけどね。
今回のブログも、参考程度に読んでいただければと思います。
松原幸子
1月 28, 2024 at 12:18 am
半田棒についてお聞きしたいのですが、手持ちが無くなり6:4のを表面に裏面を5:5のを使う事は出来ますか?
何か不都合な事は?宜しくお願いします。
和泉久子
1月 28, 2024 at 12:30 pm
質問ありがとうございます。
6:4と5:5を合わせても問題ありませんよ。