こんなステンドグラスの写真立てを作りました。
今回はステンドグラス写真立ての作り方と、ちょっとしたワンポイントをご紹介です。
桜の写真立てです。
舞い散る花びらも入れてみました。
この写真立て(No.6 写真立て(花))を過去にお買い上げいただいたお客様から
「桜バージョンでできませんか?」とのことで
立体部分だけ変えようかしら?と思ったんですが
せっかくだから、デザインから変えちゃいましょうとなりまして
まずはデザインです。
【デザイン】
花びら部分の浮き上がり加減の調整もしつつ。
細い透明のガラスは、普通に写真の周りだけじゃつまらないなぁと
上と右部分は外側にしました。
この方が桜も際立つし、法則を崩すことによって
面白味もあるかなぁ。。。など、ボソボソ考えながらデザインしました。
このようにデータにしまして、お客様へ確認です。
【ポイント1:写真の周り部分のハンダについて】
この写真立てのポイントとしまして、写真の周りのハンダを太くするんです。
私は。
理由は、写真のサイズぴったりに制作ってなかなか大変なんで
写真の端が見えないようにと、額縁効果ですね。
太いラインがくるので、写真が引き立つかなぁと思うんです。
で、どのように太くするかといいますと
コパーテープという銅のテープを、いつもはぐるりと巻いて、倒していくのですが
その前に、表に平べったく貼ってしまうんです。
その上から、通常通りまたテープを巻く。
左みたいな感じでね。で、ハンダをのせたら、無事太いラインの完成です。
【ポイント2:写真を留める金具について】
写真を飾るからには、どのように留めましょうか?となるんですが
それ専用の材料は、ステンドグラスの商材としては無いんです。
針金をクリクリとして作ってる方もいたり、様々なんですが
20年くらい前の私は考えました。
寝るときに布団の中で、あれこれ考えました。
そしていきついたのがこれです。
補強ストリップという、ステンドグラスの補強のための薄い銅なんです。
これを、自分で加工したらいいんじゃない?と、ピカッとひらめきまして。
かれこれ20年この方法で作っております。
作り方は、四隅に合う長さに切って、ラジオペンチなどで45度にクッと曲げます
で、4mmくらい残してカットします。
それをハンダで付けます。
中側にハンダが流れ込んでないかも確認しながら、作業します。
ハンダで付けたら、いらない写真などを入れて確認した方がいいです。
完成してから、写真がひっかかって入らないなどあると、面倒ですのでね。
【ポイント3:花びらの立体方法】
花部分は、平面ではなく、ちょっと周りが浮いているとリアリティが出ます。
段ボールなどの厚紙で、真ん中をくりぬいた型を作って並べていきます。
良い感じであがりましたね。
こんなにたくさん♪
【ポイント4:針金で立体に付ける】
花で隠れるように、舞い散る部分を先に付けます。
そして、花は後ろに固定します。
つけたら、前側にクッと持って来て、バランスを見ます。
針金なので、クリクリクリクリ動かすと折れる時があるので、気をつけましょう。
【ポイント5:どうやって立たせる?】
写真立てというくらいですから、立ってなくてはいけません。
別でスタンドを使うのもいいのですが、私は一体化させてます。
脚部分をステンドグラスとしっかりハンダすると
ゴツイ感じになりますので、点留めで大丈夫です。
こんな感じ。
縦だけではなく、横向きにも飾れます。
このステンドグラスの場合は、横にしたら、舞い散る花びら部分も向きを変えるといいですね。
これで、無事完成です。
たくさんご注文いただきましたので、ズラーッと整列です。
壮観ですね!
贈り物に使われるとのことでしたので、ラッピングもしました。
受け取られたみなさん、喜んでくれたかな♪
物を作る者として、気に入っていただけるのが、最高の幸せです。
今回は、特注のようなご注文だったのですが、私もとても気に入ったもので
お客様に許可をいただき、商品化しました。
商品ページはこちらです。
No.119 写真立て(桜)
(2015年制作)
(2015年4月更新)